凡人が楽して金を稼ぐ方法は、ぶっちゃけいくらでもある - クソログ
この記事でid:xevraさんからはてなブックマークにてとても示唆に富んだコメントをいただいた。
「反社会的な穢れ仕事を多くの人が忌避するのは承認欲求の問題ではない。生きる意味の問題だ。金は単なる数字、数字のために自分の人生を穢す意味がない。そもそも穢れた大金で何をするのか。人生を考え直した方がいい」
なるほど、確かに金は単なる数字である。金という紙切れや硬貨そのものに価値があるわけではない。
金というのは全ての人が「金に価値がある」と信じていることによって価値が実体化している過ぎない。コメントにある通り、金というのは数字であり言葉でしかないのだ。
つまるところ金というのは共同幻想であり、皆その幻想を追い求めて生きている。幻想を追い求めることによってまた、金に価値が生まれるのだ。
紙切れに信用がなくなり、全ての人が金をシュレッダーにかけてしまえば貨幣経済が幻想によって成り立っていることに気づくことだろう。
だが、我々の人生が幻想によって成り立っていることも否定できない。なぜなら人は幻想から現実をつくりだすからだ。
もし仮に強盗をして捕まっても「私は数字を盗んだに過ぎない」と主張したところで、そんな話は通らないことは言うまでもない。単なる数字であっても、それは我々の現実に影響を及ぼすのだ。
金や社会は幻想に過ぎないが、人はその幻想の中でしか生きることができないのである。

- 作者: カールマルクス,Karl Marx,長谷部文雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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