経済小説の魅力は、ビジネス書や専門書では伝えきれない、経済のみなぎる躍動感をリアリティたっぷりに伝えてくれるところにあります。
抽象的でとっつきにくい経済の世界を、まるで目の前で起こっていることのように鮮やかに描いてくれます。
読者は生きた経済を下敷きにしたストーリーを読み進めるうちに、登場人物の境遇にわが身を重ねたり、共感したり、怒りを感じたりしながら、その世界に分け入ることができます。そして、登場人物たちの生の表情や声に触れながら、経済やビジネス、さらには人生の本質に迫っていくことができます。
経済小説はストーリー展開を楽しみながら経済やビジネスの情報を吸収できるので、生きた経済を学ぼうとするときの格好のテキストとなるのです。

- 作者: 橘玲
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2003/04/15
- メディア: 文庫
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日本の金融機関に勤務している者たちにグローバルな金融知識が欠如していること、マネーロンダリングの実態など、興味深いエピソードが満載です。

- 作者: 真山仁
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/11/29
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- 作者: 真山仁
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/09/13
- メディア: 文庫
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- 作者: 黒木亮
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/09/15
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- 作者: 黒木亮
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/09/15
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- 作者: 村上龍
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/05/10
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そのとき立ち上がったのが、中学生の集団です。「この国には何でもある。だが、希望だけがない」という憤りを胸に秘め、面倒な問題を先送りにしてきた大人たちに代わって、日本の社会、経済を変革するプランを実行に移していきます。

- 作者: 手嶋龍一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/02/26
- メディア: 単行本
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タテ軸に歴史という時間の流れ、ヨコ軸に地球規模での空間の広がりを配置した、実にスリリングでスケールの大きい作品です。

- 作者: 堺屋太一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2004/01/30
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- 作者: 堺屋太一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
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「何もしなかった日本」というサブタイルには、「そうあってはほしくない」という著者の願いとともに、「そうなる」可能性が暗に含まれています。
官僚主導、安全、平等、ことなかれ主義の思想がはびこっている間は何も変わりません。大改革が実現するのは難しく、ごくわずかな修正に終わるのが関の山です。

- 作者: 佐々木譲
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2002/10
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- 作者: 脚本:福田靖,ノベライズ:塩坂佳子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/08/26
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しかし、もっとも大切なのは、頭ごなしに怒鳴り散らしたり、相手を軽蔑したり、日本の常識を外国で強要したりしないことです。つまりは、違いを違いとして相手を認めてコミュニケーションする力を身につけていることではないでしょうか。生命力が満ち溢れた上海の街が舞台です。

- 作者: 高任和夫
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2003/05
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メタンが水と結合し固形の結晶になったもので、「燃える氷」とも称されています。
エネルギーという点では、まさに八方塞がりのなかにある日本。ほとんど無尽蔵な埋蔵量を誇っているメタンハイドレートは、誠に魅力的なエネルギーのように考えられています。うまくいけば、まさにエネルギー不足を補って余りあるという点で、日本の救世主になる可能性を秘めています。
ただ、懸念される材料が多いこともまた事実です。地球温暖化をさらに促進し、巨大地震や富士山の噴火を誘発するといった、その開発が人々をとてつもないパニックに陥れる可能性も示唆されています。
そんな疑問に真向から切り込んだ作品です。

- 作者: 服部真澄
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/05/22
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環境の再生というと大気や森が真っ先にあげられますが、海もまた重要な意味を持っています。国土面積では60位の日本も、領海と排他的経済水域の面積では世界6位にランクされます。その事実を考えあわせると、海の重さもいっそう際立ったものになるはずです。