僕は自らブログを書いていることやそこから収入が発生していることを誰かに話すことはない。なんの利点もないからである。
たしかに「サラリーマン以外の働き方を認めない人間」は考え方が偏っているのかもしれない。ただ、ささやかな自己顕示欲のために自らデメリットを抱えるのは愚かなことだと思う。
サラリーマンがサラリーマン至上主義なのは当然だ。
だからこそサラリーマンはサラリーマンをしているのだ。それよりも良いと思える生き方があると考えているなら、はなからサラリーマンなどしていないだろう。
自分と違う生き方をしている人間を見るとなかなか心から同意できないのが人の心理だ。誰だって、自分の選択や行いを間違っているとは思いたくないからだ。人は自分が間違っていると確信しながらあえてそれを選択したりはしない。
副業をしていないサラリーマンが、ブログをメインの収入にしたいなどと言われて良い気分になることはおそらくほとんどないだろう。
だからこそ、自らすすんで自分がブログで活動していることなどわざわざ他人に言うべきではないのだ。
仮にブログで生計を立てることができていたとしても、だ。
無意味な軋轢を生むだけだ。
サラリーマンはサラリーマンが本業なのだから、それ以外のことで収入があると、本業に集中できていないのではないかと不信感を持たれやすい。
仕事を完璧にこなし、会社に必要不可欠な存在ならともかく、ろくに仕事ができなかったり、ミスが多かったりするとその傾向はさらに強まる。
また、単純に「本業以外で稼いでいる奴が許せない」といった嫉みの対象になりやすい。人間関係がこじれるきっかけになるだけで、何一つ、良いことはない。
自分がブログを書いていることは、自身の心の中でだけに秘めておくべきである。