緊張しやすいタイプの人、あるいはあがり症でプレゼンのときは手に汗をびっしょりかいてしまうという人がいると思います。苦笑いですませられるなら問題ないでしょうが、以下のような人はいないでしょうか。
・注目を浴びると極度に緊張する
・人前で話すのが苦手
・初対面の人と会ったり、話したりするのが辛い
・人前で字を書こうとすると手が震えてうまく書けない
・苦手な場面を避けようとする傾向がみられる
近年、このような傾向や症状がきわめて強い場合は「SAD(社会不安障害)」という心の病気だととらえられるようになっています。5~6人に1人の割合で「社会不安障害」がいるという統計もあり、特別な病気ではなくなってきています。
緊張のあまり「頭が真っ白に」なってしまった」という表現がありますが「頭が真っ白」とは、突然、思考停止状態に陥ってしまったことをいいます。こうした状態は、精神的なものと考えられがちですが、実は生理学的な裏付けがあります。
強い緊張状態にさらされると、脳の中では恐怖や不安をつかさどる偏桃体の血流量が著しく増えます。そのため、論理的な思考をするとか、言葉を発するような働きをする大脳皮質の血流が一気に減ってしまい、一時的にまったくの機能不全に陥ってしまうのです。そのため、考えることも、言葉を発することもできなくなってしまうのが「頭が真っ白になった」状態です。
そもそもなぜ人間は恐怖や不安を感じるのでしょうか。ヒトが原始的な生活をしていたころ、天敵から捕食されないように身を守るために恐怖や不安などの感情が生きていく上で必要不可欠でした。扁桃体が活動するとストレスホルモンが分泌されます。このストレスホルモンは全身にいきわたり筋肉や神経が活性化し普段以上の力が出るため危険から逃げることができます。しかし、現代社会において、過度な恐怖や不安は不要なものでしかありません。人前で文字を書いたり、プレゼンでうまく話せかなったからといって命がとられるわけではありません。にも関わらず極度の不安や恐怖を感じてしまうのは、偏桃体が過剰に反応してしまっているからです。この状態が続きストレスホルモンが分泌され続けると、脳の神経細胞がダメージを受けます。その状態が続くと うつ病や不安障害などの精神疾患を引き起こします。
頭が真っ白になってしまったときは、とにかく気分を落ち着かせて緊張状態をほぐし、恐怖や不安は思い込みにすぎないと自分に言い聞かせることです。すると偏桃体の血流量が正常な状態に戻り、大脳皮質にも血流が戻ってきて、普段の思考能力や言葉が戻ってくるはずです。
社会不安障害は神経伝達物質のセロトニンが不足し、脳内物質のバランスが崩れることなどが主な原因だといわれています。専門医でセロトニンの量を安定させる薬を処方してもらう一方で、セロトニンの材料となるトリプトファンを豊富に含む食べ物を積極的に食べたいところです。トリプトファンを多く含む食材には、バナナ、豆乳、アーモンド、納豆、たらこ、ヨーグルト、チーズなどがあります。極度の緊張や、あがり症が気になる人は、毎朝、バナナや豆乳などを飲むといいでしょう。
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