クソログ

孤独の海

スティーブ・ジョブズが世界を破壊した

スティーブ・ジョブズは世界を変えた。それも悪い方向に変えた。更に言ってしまえばスティーブ・ジョブズは世界を破壊した。

スティーブ・ジョブズはiPhoneを生み出した。スティーブ・ジョブズがいなければ、iPhoneが生み出されることはなかった。スティーブ・ジョブズさえいなければ世界が破壊されることはなかった。

スティーブ・ジョブズは自分の娘にスマートフォンを使わせなかった。スティーブ・ジョブズはスマートフォンの有害性に気づいていたからだ。スマートフォンの有害性に気づきながらも、iPhoneを生み出し、中国人を過酷な労働で酷使し大量生産し、それを世界中で普及させた。
スマートフォンの利用時間が長い子供は勉強しても偏差値が50以上にならないというデータが出ている。脳の画像を見ても認知に関わる脳の特定の部位の発達が止まっているというデータもある。iPhone自体にスクリーンタイムを表示する機能がある。なぜこのような機能をわざわざ搭載するかというとスマートフォンを利用しすぎると脳に悪い影響を与えることがわかっているからである。
そのような破滅のデバイスをスティーブ・ジョブズは生み出し、世界中に普及させた。
現在のスマートフォンの普及率は95%を超えている。スマートフォンの利用時間には個人差があるが、95%に近い人間の脳を破壊しているということになる。人間の脳を破壊するということは世界を破壊するということに等しい。
スマートフォンにより新しい情報に次々アクセスできることは、脳に大量のドーパミンを放出させ中毒状態にする。このような自然界に存在しない刺激は超常刺激と呼ばれ、人間の脳はそもそも超常刺激に適応できるようにできていない。
常にドーパミンにさらされている脳はドーパミンが出ていない状態に不快感を感じるようになり、無気力な人間を生み出す。

車の運転しているとわかるが、運転中もスマートフォンに夢中の中毒人間に溢れており、危険極まりなく、実際に事故が発生し命が奪われている。スティーブ・ジョブズがiPhoneを生み出さなければ失われることのなかった命である。

 

スティーブ・ジョブズはそのような装置を生み出し世界中に広め、収益を得ておきながら、自分の愛する娘だけにはその破滅の装置を使わせないようにした、卑劣極まりない男である。

だが、もう元には戻れない。スマートフォンが普及していなかった、まだ世界が破壊される前の世界は戻ることはできない。スティーブ・ジョブズによって破壊さていなかった世界に戻ることはできない。人々の脳がスマートフォンにより破壊されてしまったからだ。世界は変わってしまったからだ。

もうあの頃には戻れない。

 

今週のお題「練習していること」